体の中に溜まった余分な湿を排出する働きのある食材

ようこそ、お寺で薬膳So-Rinへ。

 

さて今日は梅雨の時期、体の中に溜まった余分な湿を排出する働きのある食材を紹介していきます。

 

発汗させて湿を排出する食材(梅雨の冷たい雨の日)

生姜、葱、茗荷や三つ葉など

これらは身体を温める働きがあるので、梅雨の時期の肌寒い時がよいです。

薬味として使うと手軽に取り入れられるのでは?

 

香りによって湿を取り除く食材

サクランボやウドなど

サクランボは今の時期が旬ですよね。サクランボのよい所は体を冷やさないこと。果物と言えばほとんどが体を冷やす作用があるものが多いのですがサクランボは体を温める作用があるんです。

 

尿として排出する食材

はと麦、冬瓜、とうもろこし、小豆、黒豆、大豆、ソラマメ、はも、しらうおなど

これらは利尿作用がある食材です。はと麦や小豆、黒豆、とうもろこしなどはお茶がありますので手軽に取り入れられるのでは?だだし、温かくして飲んでくださいね。

また小豆も和菓子としての餡子がありますが、お砂糖をたくさん使った甘~い餡子は逆に湿を溜めてしまうのでご注意を。

 

苦味や熱を冷ます涼性の食材(梅雨の蒸し暑い日)

蒸し暑い梅雨の時は苦味があって熱を冷まして尿から湿を出してくれる食材もおススメです。

苦味は乾燥させる働きがあります。

セロリ、セリ、きゅうり、緑豆、豆腐、緑茶、しじみなど

緑茶は手軽に取り入れられますね。でも冷やした緑茶は脾胃の負担になります。温めた緑茶にしてくださいね。

 

 

どうでしょう。薬膳って漢方とかの生薬を使うんじゃないの??と不思議に思われた方もいらっしゃるのでは?

勿論、生薬を使った料理もありますが、私達が普段スーパーで目にする食材、そのものが薬なんです。

 

それぞれの食材には性質や働きがあります。その性質や働きを季節や体調に合わせて取り入れていく。

それが薬膳なんです。

けっして手の込んだ料理ばかりではないです。お茶として飲んだり、そのまま食べたりだって立派な薬膳です。

 

 

ちなみに写真のとうもろこしのご飯もおススメです。

是非、実だけでなくとうもろこしの芯や髭もお米と一緒に炊いてくださいね。(炊き終わったら芯と髭は取り除いて食べてください)

 

とうもろこしの髭は玉米髭(ぎょくべいじゅ)という名前の生薬でもあります。

体に熱が溜まり、尿の出が悪くむくみがちな時に体の熱を取り除き、水分代謝を高めて尿の出をよくする働きがあります。とうもろこしの芯も同じような働きがあります。

 

是非、蒸し暑~い梅雨の時のご飯に。